ベネクスリカバリーウェア誕生秘話

休養・睡眠時専用の「リカバリーウェア」

休養・睡眠時専用の「リカバリーウェア」
独自開発した特許取得済みの特殊なポリエステル繊維 「PHT繊維」。
ナノプラチナなどの粒子状の鉱物を練り込んだPHT繊維を使用した上下ウェアと、首や目元など特定部位に着用するアクセサリーを展開しています。
ナノプラチナなどが発する微弱な電磁波が、人体に有用であるという研究もしており、生地は伸縮性に富み、やわらかく締め付けの無い着心地で全身の血流を妨げず、筋肉の緊張をほぐし疲労回復を図るための安眠をサポートします。

運動後の休養時専用ウェアとして2009年1月の発売以降、日本代表選手らスポーツ関係者に「疲労回復のための安眠を支えてくれる」と愛用されます。トップアスリートの口コミは広がり、これまでに70万着(2018年5月末時)を売るヒット商品となっています。現在は全国の百貨店やスポーツ用品店とドラッグストアで販売しています。
最近はアスリートに加え、多忙なビジネスパーソンや、家事に追われる主婦、健康志向の高齢者まで、愛用者のすそ野を広げています。日々の疲労軽減や睡眠対策に、室内着やパジャマとして利用されています。

【VENEX】ベネクス リカバリーウェア開発秘話

【VENEX】ベネクス リカバリーウェア開発秘話

寝たきり高齢者の"床ずれ"ケア向けに開発した"特許素材(繊維)"
介護用マットは大コケも、スポーツ関係者の目に留まりウェアでスマッシュヒット
世界を狙う日本発のナノテクノロジー (株)VENEX代表取締役中村の開発秘話

STORY

STORY

生死をさまよった高校時代、
一度は死にかけた命、挑戦の礎となる

起業の原点は高校2年。のめり込んだラグビーの神奈川県大会決勝で相手選手と衝突し、脳内出血となり生死をさまよう。「一度、死にかけた命。やれること、やりたいことを全力でやろう」と決心。芽生えた座右の銘は「失敗したからといって命までは取られまい」。挑戦の礎となる。
もともと、「食卓に着くと商売の話しばかり」と話すとおり、親族・親戚中が商売を営む環境で育ったこともあり、起業への抵抗はなかった。「3年間社会に出て勉強しよう」という気持ちでコンサルティング会社へ入社。

STORY

就職した介護現場で知った悩み「床ずれ」、
高齢者を助けたいと起業

「3年後に起業してよい」と言われ入社したコンサルティング会社は当時、介護保険制度の創設で民間会社の介護分野の参入が認められた頃で、時流に乗っていた。中村は、有料老人ホームの新規立ち上げや入居者の募集営業などを担当。途中からは老人ホームに住み込み、仕事の傍ら自身も、介護ヘルパー2級の資格を取るなどし、現場経験も積む。そこで知ったのが、寝たきりの老人の多くが悩む「床ずれ」問題。自らの力でこの人たちを助けたいと思い、入社当時の約束通り、3年で退職。新しいものを創造する、「クリエイティブ(Creative)」と「ネクスト(Next)」を由来とした、(株)ベネクスを設立。

STORY

「世界をかえる」と意気込むも、
起業3カ月で壁

初期メンバーは3人。勢いだけでつくった会社と勢いのある社員。「何でもできる。世界をかえる」と意気揚揚も、設立3カ月で壁にぶつかる、「仕事がない!」。
とにもかくにも仕事がないので、他社商品の販売代行で食いつなぐ日々が続く。

STORY

新素材の構想を閃くも、
素材商社や開発会社は門前払い

「床ずれを解消する自社製品の開発を」との想いが募り、「床ずれ」の原因である血行障害を治す血流改善の方法を模索するなか、鉱物が発する遠赤外線と副交感神経の関係に着目。当時、話題を集めていたのがナノ素材。「繊維に応用できないか」と閃き、アイデアを抱えて大手素材商社や素材開発会社を行脚するも、前例がないだけに門前払い。約30軒も断られ「ダメか」と思いはじめたころ、東京で各種ナノ素材を開発する会社が「若くて(当時25歳)変な奴がきた」と面白がってくれ、共同研究がスタートする。
そうして研究から8カ月後、ナノプラチナなどの鉱物を一定割合で配合すると、血行促進や免疫細胞の活性化、自律神経調整機能による疲労回復効果が得られることを発見。そのバランスを変更しながら最も効果的な割合を導き出し、ナノ化した鉱物を一定配合した新特殊素材(鉱物)を完成させました。

STORY

繊維に出来るわけないと玉砕も
一閃の光、頑固職人の親父さん現る

新発見の喜びもつかの間、その新素材(鉱物)を糸に織り込んでくれる繊維工場が見つからない。「そんな固い物を混ぜて機械が壊れたらどうする。責任を持てるのか」「刃こぼれするにきまっている」などなど。
そんななか、ワラにもすがる想いで頭を下げた工場。頑固で変哲な親父さん(社長)が「どこも断られたのか。ならオレがやるしかないな」と繊維開発を引き受けてくれる。
機械を改良するなど苦労してくれて約4カ月かけて糸に練り込むことに成功。2007年4月、ついに、鉱物を練り込んだ新繊維が完成する。

STORY

新素材でつくった床ずれ解消マット、
結果は大惨敗、「売れない」

そうして2007年5月、新開発した繊維を使い、床ずれに悩む方向けの医療系ベッドパット(マットレス)を商品化。第一号マットが物置部屋のような窓もない8畳ほどのオフィスに届いたとき、「すごいのができた。これで勝負だ」と社員一同、武者震いする。
が、現実は甘くなかった。売れない。商品に自信はあるも、10万円という価格に誤算が生じた。営業の甲斐なく、マットは1枚も売れなかった。

STORY

余った繊維でつくった介護士向けTシャツが
思わぬところの目に留まる

売れなくて「途方に暮れた」という当時。余った繊維でTシャツを作る。2008年5月、介護で疲れる介護士の体ををいたわる「ケアウェア」として、ある展示会の「身体を癒す」コーナーに出展。万策尽きた最後のこのアイデアが、医療関係者でなく、期待もしなかった大手スポーツジムのバイヤーの目に留まる。「アスリートは疲労がたまり、身体はボロボロ。アスリートのためジム内の売店で販売したい」。その申し出に「介護用品しか考えていなかった。スポーツウェアは星の数ほどあるが、"休養"に焦点を当てた商品はない」ことにハッと気づく。

STORY

スポーツジムのトレーナーが絶賛、
ひと月で数百万円を売るヒットに

2009年1月、「ケアウェア」の商品名のまま、テスト販売を開始。「まだ、アスリート向けのウェアで勝負をかけるべきか迷っていた。なので、介護っぽい商品名をつけていた」と当時を振り返る。ところがこの半信半疑ながら、背水の陣で挑んだこの一歩が、大きな前進に。商品を購入したジムのトレーナーが大絶賛。彼らから火がつき、生徒へと波及、みんなの「すごくいい」の口コミが一気に拡大。ジム側も店長会議で各店に販売を勧め、系列店など約40店舗で取り扱いが決定。ひと月で数百万円を売る爆発的ヒットとなる。これに手ごたえを感じ、スポーツ分野への可能性を探るため、スポーツ科学研究の世界最先端を行くオーストラリアのA.I.Sを訪問。A.I.Sは豪州のみならず世界中のトップアスリートが集結し最先端の研究・トレーニングが実施されている国立機関。そこではもはや、効率的なトレーニングや栄養は当たり前で、いかに効率的に休息を取り、早く疲労から回復するかに焦点を当てていることを知る。手ごたえが確信に変わる。

STORY

累計70万着を突破、
百貨店やドラッグストアなど全国で販売

2009年6月、かながわ産業振興センター新規成長産業事業家促進事業の対象にも採択され、同年8月から東海大学との産学公連携事業として、運動後の休養時専用に特化したウェア開発を開始。神奈川県に各種ビジネスマッチングなど事業サポートを受けながら、東海大学と協力し、科学的な検証研究を実施。「これまでは介護分野を想定して研究を行い、Tシャツのデザインも作ってきた。運動後の休養時ウェアとして販売するために、一からやり直した」と当時を振り返る。 人は免疫・神経・代謝の3つの要素のバランスに崩れが出たときを疲労の状態といいます。血流が良くなると栄養や酸素が運ばれ、老廃物や疲労物質を排出し易くなります。
そうした運動後の疲労回復の研究成果を携えて2010年2月、"攻めの休養"を提案する休養時専用の「リカバリーウェア」が完成、商品の販売開始。日本代表選手らスポーツ関係者に「疲労回復のための安眠をサポートする」と認められ、トップアスリートの口コミは拡散。2012年度は月に4000枚まで販売ペースを上げ、その後も販売数を着実に伸ばし、これまでに70万着(2018年5月末時)を突破。現在は百貨店やスポーツ専門店、ドラッグストアで取り扱いのあるヒット商品に成長しています。

STORY

アスリートからビジネスパーソン、主婦へ、
利用者のすそ野拡大、直営店も拡大中

運動後の疲労回復を目的に開発した商品ですが、最近では日々の生活の疲労回復を助ける普段着(室内着)として着用されるなど、用途も広がりをみせています。 販売当初のアスリートに加え、多忙なビジネスパーソンや家事に追われる主婦、しっかり休息したい方、健康志向の高齢者などへと、愛用者のすそ野を広げています。女性利用者も5割と急速に増えています。ビジネスパーソンや女性へと広がるきっかけとなったのが2014年9月に投入した、身体の特定部位(首、ふくらはぎ等)の疲労に着目した手頃な「アクセサリーシリーズ」。特に女性は肩や脚のケアに悩む方が多く、支持されています。
また直営店展開として、2015年4月に当社初のショップインショップ(店舗内店舗)「ベネクスショップ」を、小田急百貨店 新宿店 ハルク2階にオープン。
2017年3月には西日本に初進出、阪急うめだ本店8階のスポーツファッション売り場に関西1号店をオープンしています。さらに同月、新宿高島屋に、ファッションフロア初出店となる面積最大(25平米)の店舗をオープン。2017年11月にはドイツのマンハイム中心部にできた新しい商業施設内に、欧州1号店となる直営店(約200平米)を開業しています。

STORY

世界最大のスポーツ用品市で
日本初の最高賞を獲得、海外展開のきっかけに

海外展開のきっかけは、ドイツで行われる世界最大のスポーツ用品の見本市「ISPO(イスポ)」の商品コンテストで「革命的なスポーツギア」と評され、日本企業として初めて最高賞「ゴールドウィナー」を獲得(2013年2月)したことでした。
欧州での反応に手ごたえを感じ、販売代理店をさがすべく翌2014年2月、実際に同展にブース出展。前年の最高賞受賞商品のため、展示会主催者側のパンフレット等で事前に大々的に紹介されており、前評判は高く、展示会開催期間中に欧州の問屋やメーカーなど約20社から販売契約の打診交渉がありました。そうして欧州現地仕様の商品を新たに開発。2015年11月から、海外初進出となるドイツでの販売を開始しています。

STORY

海外有名大学など
国内外15校と共同研究

商品開発段階の東海大学健康科学部との共同研究後も、新素材や疲労のメカニズム研究を継続しています。現在、疲労回復分野はスポーツ医学などの分野で注目を集めており、国内外の大学との共同研究も増え、現在15校(国内9校、海外6校※2018年9月末時点)と新たな科学的検証を行っています。
には、ドイツのボッフム(ボーフム)大学と行った、筋力トレーニング後の筋肉痛の改善や睡眠の質に関する研究結果が、世界最大のスポーツサイエンスの学会で発表されました。