リカバリー専門家のライフスタイル(中畠綾香編)

親交タイプ-休養学 / 運動タイプ-休養学

今回から、リカバリーラボの新たな企画が始まります。リカバリーの専門家(プロ)のコロナ禍のライフスタイルをアンケートからご紹介していきます。 是非、元の生活に戻すのが難しい時期ですが、「ああ、プロはこう乗り切っているのだ」、「専門家でもそうなら自分がこうでも落ち込むことはないのだ」と、少しでも生活の参考にしていただければと思います。

記念すべき第一回は、11月24日(水)にも予定している『そのまま眠れるリラックスヨガ』講師の中畠綾香(なかはた・あやか)さんにアンケートを回答いただきました。コロナ禍を通して最初は生活の変化にストレスを抱えながら、前向きな人柄の中畠綾香先生は、時間を有効に使い、ご自身を高められたようです。

Q. 誰にとっても初めてのこの生活。おそらくフィジカル&メンタル管理にはプロとしてある程度の自信を持っていらっしゃったかと思いますが、この1年半強はどのような期間でしたか?

中畠さん:ヨガスタジオの休業や企業ヨガの開催中止で、仕事が全てゼロになった期間がありました。初めての状況だったので普段身体を使う仕事をしている分、身体を休める期間と考えて不安に思ったり、焦ることなくゆっくり過ごしました。
その後、オンラインでのクラス開催などコロナ禍でもできる仕事から再開し、ヨガスタジオが再開されてからは、ほぼ元の生活に戻りました。

Q.そんな中で、ストレスや不調を感じることはありましたか?とくにどんなストレスでしょうか。

中畠さん:もともとの性格が、お仕事でもプライベートでも「〇〇をしたい」「〇〇に行きたい」など、目標が決まった瞬間に考え込まずにすぐ即行動!というタイプだったのですが、やりたいことができないというストレスを最初に感じ、その後、やりたいことがなかなか思い浮かばないようになってしまった時にストレスを強く感じました。
つねにワクワク新しい目標を決めてすぐ行動できていた自分の長所が、コロナ禍で失われてしまった気がして。仕事が再開したり徐々に外に出られるようになった時に、ある程度は改善しましたが、閉じこもっている状態だと気持ちも塞ぎがちになってしまうことを、身をもって体感しました。

Q.意識して、これまでの生活と変えたことはありますか?

中畠さん:今まで興味があった資格の勉強を始めたり、趣味だった旅行ができなくなったのでもともと興味のあったゴルフを始めたり、お菓子作りをしてみたり。できる範囲でやりたいことをどんどん実行に移しました。
後は家での時間が増えたので身の回りをさらに快適にしたいと思い、引っ越しを行って環境を整えました。

Q.価値観や考え方の変化、あるいは気づきはありましたか?

中畠さん:今までは直接スタジオに来てもらって、ヨガクラスを受けてもらうというのが世の中的に主流だったのですが、オンラインでのクラス開催が普及したことにより、なかなかお会いできない遠い地域の方にもクラス提供ができるようになったり、朝早い時間や夜遅い時間のクラス開催が可能になりました。
当たり前だったことがガラッと変わることをコロナ禍で体験し、何か新しいことを考える際固定概念にとらわれず、発想の幅が広がったように思います。

Q. 新しく始めたことはありますか?

中畠さん:ヨガの所有資格を増やしたり、オンラインでのヨガクラスの提供を始めました。
プライベートでは大好きなチョコレートのソムリエ資格の勉強をしたり、趣味だった旅行が行けなくなってしまったのでゴルフを始めました。

Q. 辞めたことはありますか?

中畠さん:皆さん同じだと思いますが目的のない外出です。もともと寄り道が好きで、カフェでゆっくりする時間がストレス解消の一つだったのですが、それらを辞めお家でゆっくりする時間に費やすようになりました。お菓子作りや料理のクオリティーが自然と上がりました(笑)

Q.食事内容で気をつけていることを教えてください。

中畠さん:体質によるのですが私の場合、小麦を取りすぎると眠くなってしまうので、極力小麦を取らないようにしています。米粉のパンやお菓子、そば粉や黄えんどう豆のパスタなど。最近代替品が普及しているので重宝しています。

Q.今の生活だからこその休養法はありますか?

中畠さん:自律神経の乱れの改善に、背骨を動かすヨガポーズや血行不良の改善に足上げのポーズ、脚のマッサージは休養方法としてよく取り入れます。 後、睡眠の質を高める為の工夫を、色々取り入れるようになりました。寝る直前にスマホ見ないようにしたり、寝る前の簡単なストレッチやリラックス効果を高めるピローアロマ、睡眠導入ミュージックの活用、ベネクスさんのリカバリーウエアの着用など。起きた時のスッキリ感が変わりました。

Q. 周囲の方やお客さまから相談を受けることも多いと思います。コロナ初期と現在を比較して、相談内容に違いはありますか?

中畠さん:初期は「コロナ太りで体重が増加したので痩せなければ!」「デスクワークで身体がガチガチで肩が凝ってしまったのでラクにしたい」という、今現在起きている身体の問題をすぐに改善したい!という相談が多かったのです。
現在は少し変わって、未来を見据えて今の自分の状態を改善したいという方が増えた気がします。「今後、健康を維持できるよう運動を取り入れた方がいいと思ったから。」「またコロナ初期の時のように体重が増えるのは避けたいので運動をしようと思った。」など、より自分の身体の健康を考えたうえで、運動を取り入れた方がいいと判断して来る方が増えました。コロナ禍で心身と向き合う機会が増えたことで、ひとりひとりの健康志向が高まったように思います。

Q. お勧めの巣ごもりアイデアやON-OFFの切り替え術などアイデアなどありますか?

中畠さん:家にいると視線が低くなりがちになるので、伸びをしたり胸を開く動作を取り入れて心身バランスを整えることが良いと思います。自宅でスイッチをONにしたい時は、身体を大きく使って血流を良くしたり筋力を使うヨガポーズ(ダウンドックや戦士のポーズなど)、逆にOFFにしたくい時は身体を丸く小さくするようなヨガポーズ(真珠貝のポーズやチャイルドポーズなど)などがお勧めです。身体と心は繋がっているのでまず身体を動かして切り替えをしてみましょう。

Q. 最後に、生活が落ち着いたらしたいことなどありますか?

そうですね、やっぱりヨガのイベントがしたいですね。
オンラインの良さもありますが、実際に集まって同じ空間でヨガをすることで、一体感を感じることができたり、より集中できたり、さらに頑張ることができるので。できればマスク無しの外でやりたいです!深呼吸をした時の空気が身体に流れ込んでくる心地良さや、有り難さを共有したい!マスク越しではない満面の笑顔を交わせられる日々が早く来て欲しいです。

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