日本代表フィジカルトレーナー 泉建史先生×ヨガインストラクター 中畠綾香先生対談 Vol.5「リカバリーヨガが普及すれば、未来が変わる」

スペシャル / 運動タイプ-休養学

フィジカルトレーナー 泉建史先生、ヨガインストラクター 中畠綾香先生とのスペシャル対談を複数回に渡りご紹介いたします。

「リカバリーヨガが普及すれば、未来が変わる」

・リカバリーヨガの可能性
・リカバリーヨガを使ってほしい方
・オフィスや日常でも使えるリカバリーヨガ
・ジュニア年代からヨガを取り入れる意味と普及

RLスタッフ:「リカバリーヨガ」のプログラムを、どのような人におすすめしたいですか。

泉先生:リラックスや緊張が続いたりするという方は、自分の身体と向き合うということが必要ですので、早い段階(年代)でも「リカバリーヨガ」を実践してもらいたいと思います。それこそ、ジュニア(小学生)とかでも。

RLスタッフ:ジュニア年代でもヨガは効果的なのですか。

泉先生:なぜかというと、成長の時期に身体が変わっていきますが、「クラムジー」といい手足の長さも変わっていくとそのギャップがあって競技で怪我をしたり、体調を崩してしまうことがあります。そういう時に、ヨガで自分の身体を支えらえるという純粋な動きを取り入れることができますので、早い段階から取り入れてもいいのかなと。それに、早い段階から身に付けると、ヨガに対する抵抗もなく、大人になっても続けやすいと思っています。

中畠先生:やりやすいと思います。小学生の体育の授業で入れてほしいと思っているくらいです。

RLスタッフ:授業でヨガがあるのは、斬新ですね。

泉先生:それこそ小学生からヨガを始めたら、「何年やっていますか?」と質問した時に、高校生の時点で「10年」という回答は素敵だと思います。

中畠先生:身体だけでなく心の成長のためにも、早めにヨガに触れ合った方が、自分をコントロールする術をわかってくることに繋がるのでとても良い思います。

RLスタッフ:ジュニア世代と大人でのプログラムの違いはあるのですか。

中畠先生:ジュニアヨガは、集中力をどうヨガに向け続けてもらえるかがポイントです。楽しいと感じてくれるように時間を短めにしたり、色々なゲーム性のあるチャレンジを入れたりして、惹きつけていますが、ポーズなどは大人と一緒です。

泉先生:スポーツをやっている方に限らず、自分の身体をコントロールするという意味では早い段階で始めたほうがいいように思います。朝、ヨガをやってから授業を始めるなどすると、随分違うかもしれないですね。

RLスタッフ:ジュニア年代からヨガを始めるなど、色々と意見がでましたが、「リカバリーヨガ」をもっと知ってほしい人、届けたい人などイメージはありますか。

中畠先生:身体を動かしている人はもちろんですが、働いていてずっと座りっぱなしの人、頭を使っていて、自分の体と向き合う時間が取れていない人にやってほしいと思っています。私自身が、色々なことを考えすぎて身体を壊した経験があるので、1日の自分に「お疲れさまでした」と言ってあげるようなプログラムになっているので、自分の身体をちゃんと労わって、ほんの数分だけでもいいのでゆっくり自分のための呼吸をしてほしいです。

泉先生:同感です。外に出にくい状況や、机に座る時間帯も長くなっていますし、自分自身の身体を労わる時間が取れたらいいなとは思います。ちょっとした時間でいいので。意識するのがおすすめですね。同僚同士で10分、20分ヨガやってみようかと、お互いで言ってみたりするような、それくらいの感覚になってほしいですね。

※前回の記事はこちら
https://www.venex-j.co.jp/recovery_lab_magazine/exercise/detail/20220922-01.html

Profile

◇ヨガインストラクター 中畠 綾香 先生

北海道出身。前職は声優、広告営業マン。多忙な会社員時代にカラダと心のバランスが崩れ鬱を経験。自身の心身の健康の為にヨガを初め2014年ヨガインストラクターとしての活動を開始。これまで某大手ホットヨガスタジオで2期連続トップインストラクターに選出され、全国のスタジオでのレッスンやヨガイベント・TV出演などをつとめる。現在はフリーランスとして活動の場を広げてヨガスタジオに足を運ぶ時間のないオフィスワーカーの方々に、ヨガで一息つき心身を整えてもらいたいという想いから企業ヨガをメインに活動中。

【所有資格】
全米ヨガアライアンス200 / メンタルヘルスケアヨガ / ストレスオフトレーナー / 産後ママのためのメンテナンスヨガ / 高津文美子式フェイシャルヨガ / 肩甲骨ヨガ®︎ / シニアヨガ / マタニティヨガ / チェアーヨガ / セロトニン認定講座修了

◇フィジカルトレーナー 泉 建史先生

国内・海外スポーツ分野で活躍。現在、複数の日本代表チーム(ナショナルチームスタッフ(情報・科学))や世界的な規模のプロスポーツ機関でフィジカル育成強化を担当。国際団体NSCAのジャパンアワード授賞式で日本の最優秀指導者賞を受賞。また長年、国際教育団体で全国のスポーツトレーナーの教育に関わり、行政のスポーツ健康応援プロジェクトでは各世代に向けた「簡単にできる身体チェック」をはじめ「誰でもできる姿勢づくりエクササイズ」を紹介し、幅広い分野で活動中。

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