月が教えてくれる心と体のリズム【後編】

ヘルスケア

夜空で優しく光る月は、私たちの目には姿が見えない新月から、三日月、半円の月、満月になり、そこから欠けていって、もとの新月に戻るまで、約29.5日かかります。そんな月の満ち欠けに寄り添いながら、心と体のリズムを整える提案をお届けします。

 1993年に、『自分の力で(Aus Eigener Kraftk)』※という1冊の本がドイツで出版されました。オーストリアのチロル地方で数百年ものあいだ伝えられてきた、月のリズムをベースにした暮らしや健康の知識を紹介したもの。月の力に導かれながら健康で幸せに暮らすための処方箋のようだと評判になり、世界中でベスト&ロング・セラーになりました。そして今でも、月のリズムを生活術に採り入れる人々のバイブルのようになっています。

 この本の「毎日の生活と月の相(形)」という見出しのページに、こんな文章が載っています。
「簡単にいってしまえば、欠けていく月のときには"放出"を、満ちていく月のときには"吸収"をすればいいのです」。続けて、「ここに書いてあることをただうのみにするのではなく、あなた自身で観察し、いろいろ試してみることが大切です」とあります。

※日本では『月の癒し』(飛鳥新社)として1997年に発行されています。

 ここからは、前編に続き、ヨガインストラクターの中畠綾香さんが体験から学んだ、月の満ち欠けのリズムと体と心の影響、そして、セルフケアのポイントを紹介します。『自分の力で』に書いてあるように、気になる部分だけでも取り入れて、試してみるのもいいでしょう。

まずは、月の満ち欠けを意識することから始めましょう

 月の満ち欠けの周期を「新月」「新月から満月(満ちていく月)」「満月」「満月から新月(欠けていく月)」の4つに分けて、わたし自身が実践している月のリズムに寄り添う心と体のセルフケアを紹介していきます。

「新月」
 月のサイクルでいうと終わりと始まりの日である「新月」。頭の中を整理するタイミングでもあるので、やり残していることをきちんと片づけて、新しいスタートを切りましょう。部屋の掃除やスマホの整理など、身の回りをすっきりさせることも心がけたいもの。体への影響でいえば、浄化がされやすく、吸収されにくい日。なので私は食べたいものを、ご褒美と称して、この日に食べるようにしています。

「新月から満月」
 月が大きくなるにつれ、パワーが蓄積されていく、成長と吸収の時期。精神面も安定しやすいため、勉強をするなど、何かを積み上げていくのに適しています。美容面では、コラーゲンなどの美容ドリンクの効果も期待できます。美容液やパックなどで肌に栄養を与えるのもいいでしょう。不足している栄養素もよく吸収されるため、体によいものを、バランスよくとるよう心がけたいものです。

「満月」
 フル充電されているので、エネルギッシュな力が発揮しやすいのがこの時期になります。遊びも満喫することができます。一方で、イライラしやすかったり、頭痛がしやすいというのも満月の特徴。周りに当たりやすくもなるので、「ひと呼吸」置くことを忘れずに。太りやすい日でもあるので、暴飲暴食は要注意です!

「満月から新月」
 この期間は、排泄力が促進される時期。溜め込んでいたものが体の外に出やすいのでダイエットに適しています。太りにくくもあるので、食事会の約束もできるならこの時期に。むくみも取れやすくなるので、脇の下や脚の付け根をほぐすなど、リンパの流れをよくするマッサージもおすすめです。そして、溜め込んだ物や情報を整理して、新しい変化を迎える準備をしておくときです。

中畠さんがチョイス!

月に寄り添う体と心とセルフケアにリカバリーウェアを取り入れましょう。

・体内浄化やデトックスに取り組む「新月」には、おうちインナーショーツなどの下半身が覆われるウェアを。
・「新月から満月」にかけての時期に勉強に取り組んだ後は、2WAYコンフォートで頭を包んだり、アイマスクでリラックス。
・イライラしやすい「満月」の日は、上半身を心地よく包むお気に入りのリカバリーウェアで過ごしたいもの。
・「満月から新月」にかけてのデトックス期は、レッグコンフォートやアンクルコンフォートで、浄化のサポートをしましょう。

ベネクスのアイテムは下記よりご覧いただけます。
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