「自分に合うリカバリー方法を見つけていただきたい!」との思いから、ベネクス リカバリーウェアご愛用者に、そのヒントとなるリカバリーウェアの活用法を語ってもらうインタビュー企画 "私のベネクスライフ"。
第4回目にお話をうかがったのは、早稲田大学唯一のウェイトトレーニングサークル「早大バーベルクラブ」の主将を務める西村太郎さん。Zoomインタビューでお答えいただいたお話の中には、「リカバリーウェアはお守り」という名言(!)をはじめ、若きボディビルダーとしての真摯な物語が秘められています。ぜひお読みください。
RLスタッフ(リカバリーラボスタッフ 以下略):このインタビュー企画には、沢山の方がご応募くださいましたが、21歳の西村さんはその中で最年少でした。ご応募の動機は?
西村さん:愛用しはじめてから、まだ日が浅いのですが、ボディビルをやっている僕にとって「リカバリーウェアはお守り」のような存在になっています。そのことを伝えたかったのと、僕が主将を務めている「早大バーベルクラブ」のことを、多くのみなさんに知ってもらおうという"宣伝"の気持ちもあって応募しました。
RLスタッフ:どうもありがとうございます。では、まず、「早大バーベルクラブ」についてお聞かせください。日本のボディビルの世界では有名な、歴史のある大学サークルだとうかがったことがあります。その主将ですから、背負うものも大きいのでは?
提供写真:早稲田大学「バーベルクラブ」 友人と
西村さん:2020年春、早稲田大学に入学すると同時に「バーベルクラブ」に入ったのですが、その後すぐに、新型コロナのパンデミックが始まってしまいました。当然、集まって練習ができないので個人トレーニングになり、先輩や仲間たちとの繋がりは、ZoomとかLINEのグループチャット。そんな状態が続く中、これではクラブのきちんとした在り方が継承されていかないのではないだろうか、という思いに駆られました。そうした思いを抱いていたのは自分だけではなかったようで、2年生になった頃、同期の友人たちと、クラブを変えていこうという話をするようになったのです。
ただ、そういうことを口では言いながら何も行動に移していなかったという自責の念みたいなものもあったので、自分たちの代から主将を選ぶことになった時に、半分は仲間からの推薦でしたが、半分は自分から進んで、みたいな感じで主将になりました。
RLスタッフ:有言実行というわけですね。
西村さん:そうですね。主将をやらせてもらっていたこの1年は「コロナを超えた新しい早大バーベルクラブをみんなで作っていこう」という思いでやってきました。
RLスタッフ:目指してきたカタチは?
西村さん:ひとことで言うなら、多様性です。ボディビルの大会に出ることを目指す人もいれば、ただトレーニングをしたい人、筋トレを通して友達を作りたい人、ただ筋肉が好きという人がいてもいい。早大バーベルクラブは、運動部ではなく大学公認のサークルです。部活となると大会志向が強くなりがちですが、サークルですから、大会に出ないメンバーにもメリットのある活動にしようと、みんなで話し合って、それを目指しました。
RLスタッフ:現在、メンバーは何人くらい?
西村さん:以前は40人超えくらいでしたが、今は100人から110人の間です。日本ボディビル選手権で優勝した相澤隼人選手を迎えてのセミナーを部員限定で開いたり、バーベキュー大会とかのレクリエーション企画を催したり、色々やりました。
RLスタッフ:そんな多様なメンバーがいる中で、西村さんは大会出場を目指していらっしゃるのですよね。いただいたお写真に、その姿がありますね。
提供写真:出場大会 神奈川県クラス別ボディビル選手権大会にて
西村さん:はい、そうです。ベネクスのリカバリーウェアを知ったのも、ボディビルの大会を見に行った時でした。バックステージで憧れの選手たちが身に着けているのを見て、何だろうこれ? と思って。
RLスタッフ:そこから購入してくださったのには、何かきっかけはあるのでしょうか。
西村さん:通っているスポーツジムの信頼しているトレーナーさんに、リカバリーウェアっていいですか? って訊いたら、いいよ、って。ボディビルダーって、サプリメントでも用具でも、本当に効果のあるものしか選ばないんです。そんな中で、たくさんの人が着ているので、思い切って、リチャージの上下を買いました。
RLスタッフ:みなさんの評判が背中を押してくれたのですね。
西村さん:ただ、悪いクセで、みんながいいと言っていても疑ってかかってしまう(笑)。なので、日中、活動しているときに着てしまうと効果が分からないかもしれないので、まずは"休息時に着るもの"というのを確認したくて、一日が終わって寝る前の時間帯に着るようにしました。すると、着て数分で体が温まっているって感じました。それも、普段着としてよく着ていた保温素材のウェアのような表面的な温かさではなく、芯まで温かい感じ。これは違うなと思いました。
一日のスケジュール(一例)
RLスタッフ:寝る時にも着てくださったようですが、着心地はいかがでしたか?
西村さん:それまでは、あまり伸縮性のないジャージとか着て寝ていると腋のところなどが血が止まった感覚になることがあったのですが、リカバリーウェアはそれがない。それと、あえてハードなトレーニングをした日に着て寝てみたのですが、次の朝、よく眠れたなって感じで起きることができました。
RLスタッフ:血が止まるという感覚は、圧迫されていたからかもしれませんね。リカバリーウェアのリチャージは、着圧タイプ(コンプレッションウェア)ではないため、体の締め付けはありません。また、体の凹凸に沿うパターンを採用、縫い目も肌に当たらないようにするなど、たくさんの工夫を施しています。なので、西村さんの感想はとても参考になります。
西村さん:買ったのは去年の5月で、まだ上下1枚ずつしか持っていないので、洗濯しちゃって着られない日は不安になります。
RLスタッフ:そこまで思ってくださり、うれしいです。ところで西村さんは、なぜボディビルを始めたのですか?
西村さん:父親の仕事の関係で、12歳から17歳までをオランダで暮らしていました。日本の中学・高校時代にあたるのですが、高校生になった頃、水泳で肩を壊してしまい、その治療のリハビリで通ったジムで出会った人たちの影響で、ボディビルに惹かれました。
RLスタッフ:ジムで、どんなことがあったのでしょう。
西村さん:オランダの人たちって日本人に比べて平均身長がぐんと高いんです。それに、言葉もうまく通じないし、劣等感を感じるというか、とても息苦しかった。それが、ジムに通うようになったら筋肉がついて体がどんどん大きくなっていった。それを見て、何人もの人がトレーニングをしている僕に声をかけてくれるようになったのです。その時、言葉でなくたって、通じるものがある。体を見て、頑張っている僕の気持ちが伝わったんだなって思ったのです。
RLスタッフ:それは嬉しかったでしょうね。いいお話です。
西村さん:ボディビルを知らない人が大会に行ったり、写真でボディビルダーの迫力のある体を見たときは、きっと「わ、すごい」で終わってしまう。けれど、僕からすれば、「この人、ここまで減量するのにすごく頑張ったんだろうな」とか「毎日、何時間トレーニングしたんだろう」って考えてしまう。すごい、という迫力以外の、尊敬みたいなものを感じてしまうのです。
RLスタッフ:裏側にある努力を知る方ならではの発言だと感じました。西村さんも減量に苦労なさってきたのですか?
提供写真:出場大会 神奈川県クラス別ボディビル選手権大会にて
西村さん:はい。僕は大会がない時に体重を増やしてしまうので、減量する期間が他の人より長いのです。一昨年は、減量期間が6ケ月間くらいありました。前半の3ケ月くらいは大したことなかったのですが、最後の1~2ケ月は食事を削って体が枯渇した状態を常にキープしていかなければならない。栄養が足りてないわけですから、筋肉の疲労などの回復が遅くなる。メンタル的にも辛くて、眠れない日もあります。でも、リカバリーウェアを着て寝るようになってからは、明日も頑張れるという気持ちになりました。
RLスタッフ:そういう意味で、「リカバリーウェアはお守り」であったわけですね。
西村さん:それに加えて、クラブの仲間から「ここまで頑張ったんだから負けんなよ」なんて言われると、あと1ケ月頑張ろうという気持ちになる。あと、部員数が多いので競争相手も多く、学生のボディビルダーの中ではトップレベルという部員もいます。大会では、彼らに負けないようにという思いでステージに立つと平均より高いスコアを出せることもあるんです。
RLスタッフ:仲間であり、目標となるライバルでもあるということですね。この記事を読んで、ボディビルに対する認識が変わってくる人も多い気がします。そういえば、ボディビルを始めるきっかけになった水泳は、その後どうなさっているのですか?
西村さん:続けています。オランダで通っていたジムに有名なサッカー選手がいたのです。僕らからすればスーパーマンのような選手だったのですが、ジムの中では誰よりもたくさん努力する人だったのです。サッカーはコンタクトスポーツの側面もありますから、たぶん、いろんなケガもしてきたのでしょう。サポーターとか包帯をぐるぐる巻きにしてジムに来ている日もありました。それを見て、水泳を続ける選択をしました。肩を壊しちゃったけど、僕にもまだ可能性はあるのではと思って。
それに、水泳は小学校の頃から日本のトップレベルでやってきましたから、全てを止める勇気もなかった。今は、ボディビルのトレーニングと同時進行で、スイミングのコーチをやっています。自分が培ってきた知識や経験を誰かに伝えたいという気持ちもあるからです。
RLスタッフ:感動です。西村さんって、もともとそういう性格なのでしょうか?
西村さん:本来そういう性格ではないと思います。ただ、ずっとやってきたものをゼロにはしたくはありませんでした。逆に言えば、水泳をやってきたから得られたメンタルとか粘り強さは、トレーニングに生かされていると思います。
RLスタッフ:主将としての任務もあって、大会にも出て、水泳のコーチもしている。リカバリーウェアは、そんな忙しい西村さんをきちんとサポートしていますでしょうか。
西村さん:忙しくて風呂に入る時間もない、なんて時にリカバリーウェアを着ると、ポカポカしてくる。なんだか風呂の疑似体験みたいだな、と思ったことがあります。
RLスタッフ:風呂の疑似体験という感想は、初めていただきました。忙しい毎日は、これからも続きそうですね。
西村さん:今、就職活動中です。オランダから僕だけ日本に帰ってきたわけは、日系の企業に就職したかったからなのです。
RLスタッフ:目指すものをお持ちなのでしょうか。
西村さん:はい。父が海運関係の仕事をしているのですが、そのおかけで僕は、海外で暮らせたり、いろいろな有意義な経験をさせてもらいました。それが正しいのかどうかは分かりませんが、僕が結婚をして子供を持ったら、その子にも海外で教育をうけるチャンスを与えたいと思っています。
RLスタッフ:就職活動も、水泳やボディビルで培ってきた粘り強さで頑張れそうですね。
西村さん:はい。そして、ボディビルダーとしては、残りの大学生活をかけて全力でやっていくつもりです!
提供写真:早稲田大学「バーベルクラブ」 仲間たちと
RLスタッフ:今日は、中身の濃いお話ばかりでした。また、写真のご提供もありがとうございます。西村さんの脚の大腿四頭筋の深いカットには見惚れてしまいます。
集合写真に写っているのは「早大バーベルクラブ」のみなさんですね。これを機会に、今後はボディビル大会の結果をチェックするなどして応援させていただきます!
インタビュー/堀けいこ