【専門家インタビュー】薬膳コーディネーター・ヨガインストラクター ごんだゆみさん 「今が一番元気! トップアスリートも自分も変わる、心とからだを強くする食事術」

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アスリートのリカバリーに影響を及ぼす重要な要素として、食事の質が注目されています。

今回はプロサッカー選手の権田修一選手の奥様でもあり、薬膳コーディネーターやヨガインストラクターとしても活躍されている、ごんだゆみさんにお話をお聞きしました。ご自身と権田選手が経験した「しんどい」時期。そこから脱却した権田式食事術は、多くの方にとっても救いの道のひとつになるメソッドがたくさん詰まっています。ぜひご覧ください。

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RLスタッフ:前回のインタビューでは、ご主人の権田修一さんにお話をお伺いしました。いつもご家族でご愛用いただきありがとうございます。まずは、ごんださんの今のご活動についてお聞かせください。

ごんださん:ヨガインストラクターを軸に活動し、もう一方で食育をテーマにした活動しています。ヨガは2017年から始めて、2018年にインストラクターの資格を取りました。今シーズンからはプロラグビーチームでヨガも行っています。

RLスタッフ:弊社もプロラグビーチームのサポートを行っています! 偶然ですがご縁がありますね。ごんださんは「メンタル回復ごはん」という本も出されていますよね。

ごんださん:回復力というのがテーマです。夫にはパフォーマンスというより、回復に特化した食事を出すようにしていて、それらを取りまとめた内容になっています。アスリートに対しては回復が目的ですが、私自身は同じ食事をとることで体調不良から脱却できたんです。その経験から、一般の人に対しては健康につながる食事術として紹介しています。

RLスタッフ:食事で体の回復についてはよく言われますが、心の回復にもつながったと書かれていました。ごんださんご自身が食事から得られた変化をお聞かせください。

ごんださん:食べるもののバランスが取れたことで、気持ちの浮き沈みが本当に少なくなりました。20代、痩せることが嬉しくて、食べることに抵抗があった期間がありました。本当にガリガリになって、当時は呼吸しているだけで精一杯。本当に辛かったですね。息子の送り迎えの自転車もしんどくて。もっと食べることに対して学ぶ必要があるなと感じ「こう食べればいいんだ!」と自分で納得できる食べ方を見つけることができ、回復できましたね。今は疲れないですし、とっても元気です!

RLスタッフ:言い切れるってすごいですね。

ごんださん:11歳の息子に勝てる自信があります。今までだったらテーマパークに行くと、疲れて早く帰っていたのが、一緒に走って閉園までいられる感じです。

RLスタッフ:それはすごいですね! 

ごんださん:そうなんですよ、食事って大事ですし、すごいですよね。食事以外の面では運動をよくしています。ヨガのほかに週に一度、30分ほど走って、心拍数を上げることを意識しています。心拍数を上げることって、意識して運動しようと思わないと普通の生活ではなかなかないので、大事な時間だと思っています。休む、回復するだけじゃなくて動かすことも大切です。

RLスタッフ: ごんださんの回復ごはんのコンセプトはベネクスの商品と通じるものがありますね。健康の三原則は「運動・栄養・休養」ですよね。それで権田選手も支えられてきたのですね。

ごんださん:食事の面で支えたという感覚は全くなくて、二人三脚で一緒にやってきた同志という感覚です。夫がすごく読書をするのですが、栄養に関する本などは「面白いからちょっと読んでみなよ」って渡されて読んだりして。例えば、グルテンフリーなどは二人で読んで、納得したうえでやってみようかというところに至っています。

RLスタッフ:お二人で学び取り、話し合ってどうするか決めて、トライアンドエラーを繰り返すという感じなのですかね。

ごんださん:どうしても合わないものもあるので、そんなときは潔く手放し、代わりに良いものを採り入れていくということを繰り返してきました。食事の面は夫に全面的に任されています。

RLスタッフ:権田選手も、体調の浮き沈みがないことが本当にありがたいとおっしゃっていましたから、すごい信頼感があるのだと思います。アスリートならではの気遣う点があれば教えていただきたいです。

ごんださん:アスリートは基本的に運動を毎日している環境ですが、それって体、つまり筋肉を炎症させている状態なのですよね。しかも次の日にまた練習や試合があるので、その日のうちにその炎症を回復させる、リカバリーさせることが本当に大事だと思っています。回復がしっかりできることで、次の日もパフォーマンス力を上げて練習できると思うので、抗炎症作用を期待したメニューを採り入れていますね。

RLスタッフ:抗炎症ですか。

ごんださん:はい、炎症している筋肉をいかに早く回復させて、次の日も元気に練習して、週末の試合にむけてコンディションを整えるっていうところですね。

RLスタッフ:権田選手が絶大な信頼を寄せられているのですから、そのサイクルが好循環で回っている事実があるということですよね。

ごんださん:なんとなく作るのではなく、意味を持って、これとこれを食べるから回復できるというところを自分の中で明確にして食事作りをしています。その上で、なんかしらの結果として出たらいいなとは思っていますね。

RLスタッフ:その豊富な知識はどこで得られたのですか。

ごんださん:いろいろな本を読みました。ただ、理論って納得できる部分と、自分で実際にやってみると、ここはこっちの方がいいなということもたくさんあります。

RLスタッフ:さまざまな理論の組み合わせがあって、それを実践してたどり着いた権田家オリジナルの食事術なのですね。

ごんださん:そうですね。それと続けられないものはあまり意味がないとも思います。私たちも練習がある平日の5日間はしっかり食事に気を遣っていますが、夫がオフの日は二人でパスタを食べに行くとか、アイスを食べるチートデイも設けることもしていて、オンオフをしっかりつけて、苦しくならないようにしています。

RLスタッフ:息抜きも回復やメンタル面では結構大事になりますか。

ごんださん:はい。メリハリがむしろいいのではないかなと思ってもいます。

RLスタッフ:「メンタル回復ごはん」を読んで、すでにできそうなところから実践してみているのですが、確かに調子が良い感じがします。がんばれば私でもできそうかなという気持ちにさせてくれるんですよね。これまではアスリートの食事についてお伺いさせていただきましたが、一般の私たちにもメンタルや体の回復のためになるポイントがあればアドバイスいただきたいです。

ごんださん:私自身はいわゆる腸活、腸内環境を整えることを大切にしていて、ここは皆さんに共通してお伝えしたいポイントです。脳腸相関とも言うのですが、腸と脳はつながっています。食生活の乱れや運動不足、ストレスなどによって、腸内環境は乱れます。そうすると、栄養素の消化・吸収が滞って神経伝達物質の量が減少、心にも影響を及ぼします。私自身も腸活を始めてから、美肌やエイジングケアもそうですが、心が整うことも実感しています。

RLスタッフ:食べるバランスを意識したらよいのでしょうか。

ごんださん:バランスも大切ですし、一番伝えたいのは吸収を阻害してしまうような食べものを取らないということが一番手っ取り早いと思っています。要はどんなにいい食材を取っていても、加工食品などに多く含まれる脂肪酸などの摂取が多いと、腸にラップをしてしまうような作用があったりします。どうしても腸が汚れているといい栄養素が吸収できなくなってしまいます。

RLスタッフ:なるほど。

ごんださん:炭水化物は糖質ですが、余って吸収しきれなかった糖質が中性脂肪に代わってしまうので、糖質は調整した方がいいと思います。一方で、油はしっかりとったほうがいいですね。摂るべき油にも種類があって回復する油は、オリーブオイルやココナッツオイルなど。私は、今35歳ですが、今が一番元気です。今思うと、10代、20代のほうが全然体力がなかったですね。学生時代は部活もしていましたが、休みの日は寝ていないといられないこともあったので。

RLスタッフ:これだけ「元気です!」と言える方って周りになかなかいないですよね。そんなに違いが出るのですね。ぜひ熟読して実践してみたいと思います。権田家とベネクスの関係についてもお伺いさせてください。

ごんださん:最初は夫が着ていて、プレゼントしてもらって着るようになりました。夫は23日の遠征でも、必ず2着持っていきますし、プチ旅行でも絶対に持っていきます。飛行機での移動ではお手洗いに行って、ベネクスに必ず着替えていますから、夫にとってはなくてはならないものだと思います。

RLスタッフ:それはうれしいです。

ごんださん:ベネクスのブランケットも夏はそのまま、冬は羽毛布団の下に入れて、昼寝の時にも使っていますね。権田家のなかではベネクスがあるのが当たり前ですね。

RLスタッフ:うれしいお話をたくさんありがとうございました。最後にごんださんの活動を通して伝えたいメッセージがあればお聞かせください。

ごんださん:2024年の春に本を出させていただきましたが、学び実践してきたことが本当に自分にとっていいことばかりだったので、もし私と同じように悩んでいる方がいるのであれば、それをどうにかして伝えたいと思ったからでした。ちょっとした食事の変化で悩みから解放される、もっと肩の荷を降ろせますし、健康な状態を継続できるということを伝えていきたいですね。大切な人を支えるための食事でもありますが、自分自身が健康でなければどうにもならないので、自分自身が健康でいるための方法を伝えていきたいです。

RLスタッフ:本日はありがとうございました。ぜひ実践したいと思います!

Profile

ごんだ ゆみ

1989年生まれ、東京都出身の薬膳コーディネーター、ヨガインストラクター。

プロサッカー選手の権田修一氏との結婚を機に食と栄養について学ぶ。現在はアスリートの妻&ジュニアアスリートの母として「日々の食事で心と体を前向きに」を実践。ヘルス&ビューティーやメンタルヘルスについてSNSで発信中。

Instagram @yumigonda @yumigonda_food

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