新潟アルビレックスBB 阿部 理一 ヘッドトレーナーに聞く【Vol.4】

スペシャル / スポーツ

新潟アルビレックスBB特集④
〜プロアスリートも選ぶ、リカバリーウェアの使い方〜

RLスタッフ:新潟アルビレックスBB選手の、リカバリーウェアの使用方法などを教えていただけますか。

阿部トレーナー:当然ながら、私のケアを受けている選手はリカバリーウェアを着用しています。遠征先のホテルでも着用して過ごしていますし、寝ている時のウェアとしても活用していますが、食事の時間や部屋でも基本はリカバリーウェアに着替えて過ごしています。なので、試合前日から、試合後のホテル帰って来てからも出発のタイミングまでずっと着ています。

RLスタッフ:結構な時間を着ていただいているのですね。

阿部トレーナー:本当に正しい使い方かは分からないですが、選手は、そこに望みをかけているんじゃないでしょうか。試合のパフォーマンスの為に、自分のリカバリーを最大にするために、少しでも長く着ることによって、寝る時間も休養の時間も無駄にしないぞという意識ですね。なので、リカバリーに関しての時間を有効に使う意識が高まっていますね。

RLスタッフ:チームの移動中なども着ていただいていると聞いたのですが。

阿部トレーナー:基本、バスの移動中は着ていますね。今回(取材日10月20日)は、バスで浜松まで行ってきまして、確か7時間近くかかったと思います。それくらいの移動は結構しますね。過去には島根県への遠征で10時間を超えることもありましたね。前の日の夜11時に出発して、次の日の昼の12時ぐらいまで

RLスタッフ:その移動時間をどのような時間にするかも大きいですね。

阿部トレーナー:音楽聞いているか、寝ているだけなんです。ですが、その時間を無駄にしないでリカバリーウェアを着用して、良い状態が保てるようにすることが必要だと思いますね。べネクスさんのタイツやウェアを着ながら、上からアイシングを巻いてとかありますよ。

RLスタッフ:使用方法とは違うのですが、今年の夏合宿では離脱者が少ないとも聞いたのですが、中位チームとしてシーズンインする上で重要ですよね。

阿部トレーナー:身体をシーズンインに向かって仕上げていくこの7〜9月に、怪我をしてしまうと、全てがリセットされてしまいます。気温が上がり発汗量も多い中で、体力的にも身体的にもストレスが高く、かなり過酷なトレーニングを行っていく時期なので、この時期に怪我をしないで乗り切ることが大事です。選手層が厚ければ、代わりの選手がいたりしますが、私たちは選手層が厚い分けでもありませんので、ある程度の主力選手が離脱してしまうと、ものすごく戦力ダウンをしてしまいます。なので、夏合宿で離脱者を極力少なくし、チーム力を上げることが一番重要だと思います。

RLスタッフ:他のプロスポーツと違い、夏の時期に合宿がある為の工夫が必要と言うことですね。

阿部トレーナー:おっしゃる通りですね。一番体につらい時期ですので、夏場をいかに乗り切るかは、リカバリーをどのように高めるかと考えて良いと思います。他の日本のスポーツは、冬に身体つくりの時期ですが、Bリーグは夏がそれにあたりますので、運動強度の調整が必要になります。リカバリーを上手く行う、行わないで、次の日の練習でも、足がつる、つらないなどもあると思います。

阿部 理一(あべ よしかず) アスレチックトレーナー プロフィール

現職:新潟アルビレックスBB 強化部部長、アスレティックトレーナー

経歴:新津高校→東海大学→新潟医療福祉大学院→新潟アルビレックスBB→東京サンレーヴス→リンク栃木ブレックス→新潟アルビレックスBB

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