目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。ベネクスとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートすることを目指しています。
まずThink Athleteの第1弾という形で、はやぶさイレブン監督兼選手の永井雄一郎さんを、取材させていただきました。
vol.2はこちら→【Think Athleteインタビュー】サッカー・永井雄一郎さん Vol.2 「『情報を拾う』Think Athlete永井雄一郎のリカバリーメソッド」
RLスタッフ：昨年永井さんも大きな怪我をされて、リカバリーの中でも、体の方は色々な治療やアプローチをされていましたが、メンタル面含めて怪我との向き合い方で、特に重要視されたものがあればお聞かせください。
永井さん：長い期間で選手生活をしていますので、大きな怪我や、色々な怪我はあります。怪我をしたことで、気持ちが落ちない人間は絶対いないと思います。プロになれば、毎年契約がどうなるかっていうシビアな世界で生きていますので、プレーができないということは、評価も落ちるし、来年の契約のことを考えますので、ストレスは絶対的にあると思います。
RLスタッフ：そこは、永井さんでも難しい部分だったと。
永井さん：僕自身もそのストレスを感じながら、選手生活を送っています。なぜ怪我をしてしまったのかという部分は、最初に考えます。その怪我は、未然に防ぐことができたものなのか、と考え始めるんですね。
RLスタッフ：気持ちが落ち込むなかでも、現実を受け止めて一歩進む感じですね。
永井さん：直ぐに切り替えられるものではありませんが、ずっと落ち込んでいてももったいないので、その中で「怪我をする前よりもパワーアップして戻れば、この時間は無駄ではない」という風に考えるようになりました。もう一段階上がるための時間として、しっかりと前向きになれた時点で、「落ちている暇はない」。逆に言ったら「与えられた時間だ」と思うことが必要です。試合に出続けていると 自分をパワーアップする補強はできないので、「今は補強する時間だ」と捉えれば、ある意味ポジティブな時間になります。そういった考え方をいかに早く切り替えられるか、そこがまず大事だと思っています。
RLスタッフ：長く現役生活を続けている永井さんだからこその経験値ですね。
永井さん：そのメンタルの部分で、ベネクスさんが僕にとっては非常にプラスだったというのはあります。清水エスパルスに移籍した時に、初めての移籍を経験して、トレーニング方法も大きく変化したので、身体は正直ボロボロになっている時期でした。そんなタイミングでベネクスさんに出会って本当に良かったと感じています。
RLスタッフ：具体的にどのような貢献ができていたのでしょうか。
永井さん：僕らは必ず試合前に移動して、前日にホテルに入るのですが、毎回生活環境が変わるんですよね。食事もそうですが、空気も布団もホテルによって違いますし、特に環境が変わった中で、「どうしたらしっかりと眠れるのか」という部分は1番大事だと思います。睡眠が取れていない状態で、試合を迎えるほど怖いものはないんですよ。そういった時に ベネクスさんを着れば、しっかりと寝られる。その不安がないだけで、大きな安心材料でした。
RLスタッフ：そう言っていただけると嬉しいです。それ以外に睡眠の工夫などはしていたのですか。
永井さん：ホテルの備え付けマットレスは、次の日に腰が痛くなることが多かったので、自分により良い環境にするために、指定したマットレスをチームで運んでもらっていました。分厚いマットレスだったので、ベッドも外してもらって。だから僕の部屋だけベッドがないんです（笑）。
RLスタッフ： 当時、そこまでこだわってやられてる方、他にいたんですか？
永井さん：いなかったと思います。僕だけチームにマットレスを1セット預けてホテルに、持ち運んでもらっていました。あとは、何度も言いますが、やっぱりベネクスさんを着るようになってからは、それが睡眠の切替になっていました。僕は部屋着としては使わず、寝る時専用として寝巻きにしていました。
RLスタッフ： そこまで睡眠に対して、こだわったきっかけは年齢などですか。
永井さん：いや年齢以上に、怪我を重ねるごとにどんどんそれが、大事になってくるというか、重要性を感じて実践していたと思います。
RLスタッフ： まさしくThink Athleteですね。
永井さん：やはり新たな怪我が生まれると新たな課題も出てくる。マットレスが直接的な原因ではなかったかもしれませんが、普段と違うと感じたマットレスで寝た時に、翌朝身体が上手く動かせない時がありました。その不安から自分で色々と調べてみてマットレスを変えてみようというアプローチをとっていましたね。
RLスタッフ：当時試合を見てた僕は、そこまで意識が高い選手だとは思っていませんでした。
永井さん：そうですね、よく言われます。以前あるトレーナーの方に、「君の身体はスーパーカーと一緒」と言われました。「手間もお金もかかるけれど、手をかけるとよく走る」と。しっかりとメンテナンスして、周りの方々に支えていただいてここまで走ってくることができました。
Profile
◇はやぶさイレブン 永井 雄一郎 監督兼選手
1979 年生まれ、東京都新宿出身のプロサッカー選手で、浦和レッドダイヤモンズなどで活躍。2003 年には日本代表にも選出されチーム初得点を記録し、ジーコジャパンの初勝利に貢献。2007 年には AFC チャンピオンズリーグ決勝で先制点を決め、大会 MVP に選出されるなどの経験を持ち、現在は神奈川県社会人リーグ 1 部で活躍する「はやぶさイレブン」に所属し、監督兼選手として活躍中。
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