目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。ベネクスとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートすることを目指しています。
今回はThink Athleteの第四弾として、ライフセーバーの三井結里花選手に取材をさせていただきました。
RLスタッフ:最初はコンプレッションウェアと全く違うので、心配に思ったというリカバリーウェアでしたが、着用して実感した変化はありましたか。
三井選手:本当に驚いたのは、飛行機で着用した時です。リカバリーウェアに出会う前の2013年、南米のコロンビアでワールドゲームズという大会がありました。第2のオリンピックと言われてる大会で4年に一度行われています。
RLスタッフ:上を目指すにつれ、アスリートは海外遠征が増えますよね。
三井選手:私は飛行機で寝てしまうことが多いので、飛行機は疲れるとか、嫌だなとか思うタイプではないのですが、 コロンビアに行った時は、到着した翌日の練習で足を思いっきりつってしまいました。今まではヨーロッパ遠征などでも、ほとんどつったこともなかったので、コーチやトレーナーさんに相談すると「むくみだね」と言われました。思い返すと、途中で予定変更があり、飛行機に乗れずに1泊したり、フライトスケジュールが大幅に変更になったりと、結構大変だったんですね。自分で色々ストレッチをしたり、水分も気をつけていましたが、確かにむくみがなかなか取れないなと思っていました。
RLスタッフ:移動距離の違いや、予定外のことなどが大きな影響を与えるのですね。
三井選手:はい。この時初めて、コンディショニング作りで苦労する経験をしました。海外の大会の場合は、内臓の調子、便や水分の状態などにもすごく意識をしますし、やっぱり国内で行われる大会より慎重になります。次に行われたヨーロッパ遠征前にベネクスさんと出会うことができ、ベネクスを履いて遠征に行ったら本当に今までとは違ったんですよね。
RLスタッフ:どんな違いがあったのでしょうか。
三井選手:いつも飛行機から降りたら、自分でもうパンパンっていうのがわかるんですよ。ふくらはぎが特に顕著で、靴もきついのですが、それが明らかになくて、それには本当に驚きました。2019年にエルサルバトルに行った時もかなり遠かったのですが、ベネクスを着ていたら、やはり大丈夫で。その時ふと周りを見たら、私以外にもベネクスを着てる選手が2人いました。
RLスタッフ:多くのアスリートに選んでいただけてうれしいです。
三井選手:「これ本当にいいよね」っていう話をして。ベネクスを着るとフライト後、楽なのは自分だけじゃないんだなと感じました。
RLスタッフ:当時の対策と言えば、コンプレッションウェアが多かったでしょうか。
三井選手:はい。私も先輩に「むくみにはこれだよ」って教えてもらって、当時はぎゅっと締めて圧がかかるウェアを着ていましたが、それだとむくんでつってしまったのでダメだなって思っていたところに、ぎゅっとされないベネクスに出会って。私は締めつけられるのがあまり好きではないので「あー、いいな。これで楽だったら最高だな」って思いました。
RLスタッフ:移動によるケアやリカバリーを意識することが、 試合への結果や違いにつながりますか。
三井選手:そうですね。特に出産前は移動で疲労が溜まることで、0をマイナスにしないようにっていうイメージを持っていました。でも、出産後はプラスにしてやろうっていう思いに変わりました。移動中、常に子どもの面倒は見ますが、この10何時間あるフライトって考え方によったら、家事はしなくていいし、もしかしたらいつもより疲労が取れて、さらにいい状態になるんじゃないかって。
RLスタッフ:移動を前向きに捉えるということですね。
三井選手:はい。しっかりベネクスを着るのはもちろんなんですけど、飛行機での時間をオフと取ることができれば、0の状態で乗ったとしたなら、プラスになるんじゃないって思って。それは、産前・産後で移動の捉え方で変わったというか、もしかしたら、自分にとっていい風に考えてるだけかもしれないんですが(笑)
RLスタッフ:誰にでも発想できることではないと思います。
三井選手:その考え方は他にも使えるなとも思いました。移動でマイナスにしないようにっていうネガティブな考え方じゃなくて、プラス思考で「移動時間に疲労を取っていい状態にしちゃえ!」みたいな。
RLスタッフ:お母さんになり、自分の時間を今までのように作れないなか、試行錯誤しているからこそ生まれてきた言葉なんだろうなと思います。疲労専門の先生によると、移動は肉体的にも疲れるうえに、移動は疲れる、暇だなというような思考により精神面からも疲労を招くとおっしゃっていました。だからこそ、三井選手のポジティブシンティキングはとってもいい方法で、見習いたくなります。
三井選手:ありがとうございます。
Profile
◇ライフセーバー 三井結里花選手
1992年3月7日生まれ。日本大学入学後、ライフセービングを始める。ライフセーバー資格取得後、千葉県の九十九里蓮沼海岸で監視活動を経験。ライフセービングスポーツでは、2010年より強化指定選手。2019年に全日本ライフセービング選手権で9連覇。2022年11月に出産後、わずか半年で世界大会への出場権を獲得し、10月開催の世界選手権パドルボード競技にて金メダルを獲得。2023年も再び世界選手権に向けて日々練習を重ね、将来「ライフセーバーが必要とされない海」の実現を目指して活動中。
2016年: ライフセービング世界選手権オーシャンウーマン※ 5位入賞
2019年: 全日本選手権200mスーパーライフセーバー 9連覇
2022年: ISA World SUP and Paddleboard Championshipプローンディスタンスレース(パドルボード) 金メダル
※オーシャンウーマンとは:スイム・ボード・スキー・ランの4種目を1名で行います。レース前に実施される抽選で競技順が決定し、その順番によって展開が大きく変わります。各種目の技術と4種目をやりきる体力、そして状況判断力と、総合力が問われるライフセービングスポーツの競技です。